龍薬と晋薬
最近、黒鉄ヒロシ氏の「坂本龍馬」を見ましたが、(アニメ)

その中に、『龍薬』という内容のモノがあり、なかなかの内容でしたので、紹介いたします。

「(前略)ー司馬さんがお創りになった龍馬さんは、当然のように実像ではない。敗戦後の日本人が喪ったものは物品よりも精神性であろう。喪った「ナニカ」を司馬さんが龍馬さんを主人公として紡いで見せて下さった。実に龍馬さんは薬なのである。抜群の効き目を持つ薬に対して歴史の研究という外科手術を施すことに抵抗を感じる。薬・坂本龍馬は未来人にもきっと良い効き目を表すと思う。疑問符は推論でしかない。野暮なのではありませんかと申し上げたい。副作用はないのである。危険性がなく元気になれる薬ならそのままにした方が良いと考える。新史料を斜めに読むことによって龍馬さんの位置を下げることにどれほどの意味があろうか。良薬を失ってしまうだけである。」

龍馬が『龍薬』→『良薬』であれば、晋作は『晋薬』→『心薬』か。

晋作にも『虚構』は、多い。

三枚橋、関所破り、征夷大将軍発言等・・・・

上記の意見、なるほどうなずける点もある、しかし、真実を探求する事も歴史の面白さではなかろうか?

真実が、解ったとて、『薬』に代わりはないのではないか、と思う。

私にとって、龍馬は、『良薬』かもしれないが、源となるエネルギーではない。やはり、『心の薬』が必要なのだ。

久しぶりに、言い得て妙の表現に出くわして、思いのまま書いてみました。



|| ||