総論
「龍馬暗殺再考」と題し以下の通り「各説」を取り上げてきました。

「犯人=渡辺篤説」
「犯人=佐々木唯三郎説」
「犯人=高台寺党説」
「犯人=見廻組説」
「犯人=土薩連合説」
「黒幕=薩摩藩説」
「黒幕=大久保説」
 
<標的>中岡慎太郎 龍馬は巻き添え
<実行犯>京都見廻組 佐々木唯三郎以下6名
<動機>京都の治安維持のため(中岡は浪士の親玉)

<標的>龍馬、中岡は巻き添え
<実行犯>見廻組(今井によると7名・渡辺によると7名もしくは6名)
<動機>幕府側にとって龍馬は幕府転覆を謀る暴徒と同じ

<標的>龍馬、中岡は巻き添え
<実行犯>見廻組
<動機>薩長同盟のフィクサーとしての、あわせて大政奉還建策者としての龍馬への憤り

<標的>龍馬(中岡は巻き添え)
<実行犯>伊東甲子太郎の配下、富山弥兵衛ほか4、5人
<動機>桂・大久保らにとってはあくまで武力倒幕のためであり、伊東らにとっては勤王派としての独立資金獲得の手段および革命成就後の地位確保のため。

<標的>龍馬、中岡は巻き添え
<実行犯>見廻組(佐々木唯三郎・桂早之助・渡辺篤・世良敏郎・渡辺吉太郎・今井信郎・高橋安次郎・桜井大三郎・土肥仲蔵)
<動機>徳川幕府存続の命運を龍馬によって掻き回され、西南雄藩の思うように押し切られることを危惧したため

<標的>龍馬、中岡は巻き添え
<実行犯>宮川助五郎ほか陸援隊士5名、佐土原脱藩士3名から成る「土佐・薩摩人連合刺客団」。もしくは、宮川の代わりに中村半次郎が参加。
<動機>反坂本派の機運を背景として、親徳川的行動をとった龍馬を裏切り者として抹殺した。


『付録』
・佐々木唯三郎:神道精武流
・桂早之助・渡辺篤・世良敏郎:西岡是心流
・渡辺吉太郎・今井信郎:直心影流
・高橋安次郎・桜井大三郎・土肥仲蔵:未詳

龍馬暗殺実行犯とされる桂早之助とは
8・18政変の警備、池田屋事件の浪士召捕方、禁門の変の際には禁裏御所に出動。





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